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スポーツと歯並び 噛み合わせ


根津浩プロフィール
根津矯正歯科クリニック院長。臨床医として多忙な毎日を送る傍ら、学会講演、論文執筆、書籍出版を行う。おもな著書に「歯科矯正学・バイオプログレッシブ診断学」「歯科矯正学・バイオプログレッシブの臨床」など。一般書として「カッパサイエンス・歯並びが、きれいになる本」がある。

スポーツと歯並び 噛み合わせ

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矯正治療のリスクと限界 【続】

5.美しい歯並びを持続させるために

長かった治療も終わり、いよいよ装置がはずされる日がきました。待ちに待った瞬間です。装置をはずし、きれいな歯並びを鏡にみたとき、だれもが最高の笑顔を見せてくれます。
治療が終わったばかりの歯並びは、どこも悪いところがなく、パーフェクトの状態になっています。この先もずっと、その完璧な状態を持続させるのは、患者さん自身の努力にかかっています。なぜならば、装置をはずした瞬間から、歯並びは、元の状態に戻ろうし始めるからです。

このような歯の動きは、数年で止まり、やがて安定してきますが、それまでのあいだは、歯のあと戻りをおさえるために、保定装置(リテーナー)を付けておきます。もちろん、あとに戻るといっても、最初の、治療前の状態に戻ってしまうというわけではありません。100%だったものが、90%、80%の状態になってしまうということです。しかし、せっかくきれいになった歯並びです。その状態を維持するように、しっかりと管理してください。

保定の方法には、おもに、着脱可能な保定装置(リテーナー)と数本の歯の裏側に細いワイヤーを接着して安定させる、固定式リテーナーに分けることができ、それぞれにバリエーションがあります。治療前の歯並びの状態により、その症状に合った保定装置を選択することになります。
図8-3

図8-2

保定の期間について、以前は、二、三年でよいといわれた時代もありましたが、とんでもありません。20年、30年後の多くの患者さんを観察して、分かることですが、着脱可能なリテーナーは、長く使用すれば、するほどよいのです。いけないのは、結果に満足して、あと戻りのもっとも激しい治療直後のたいせつな時期に、リテーナーを使用しないことです。最初の半年は、昼夜(もちろん、食事やスポーツ、そのほか必要に応じて外してかまいません)、その後の二、三年は、毎晩睡眠中に使用し、やがて、五、六年経過したら週に一、二回夜間使用します。その後は、生涯月数回でも使えるように維持することが、加齢的な変化による噛み合わせの崩壊を防ぐ上でもっともよいとされています。できれば、リテーナーを使用しなくなっても、年一回の定期観察を長期に継続し、チェックを受けることで、歯を健康に保とうという緊張感もより強まるでしょう。

固定式リテーナーは、おもに、着脱式リテーナーの紛失、破損、不使用などによって起こる前歯のデコボコの再発防止に用います。この部分は、もっとも、あと戻りと加齢変化が起こりやすいところなのです。固定式リテーナーは、歯周組織の記憶がほとんどなくなる六、七年後には、外すことが多いのですが、ブラッシングがよくて、むし歯や歯周病のリスクが低く、口腔の健康に不安がない場合には、一生着けっぱなしでもかまいません。

このような「保定」という段階は、治療後の歯並びと噛み合わせのアンチ・エイジングの一つだと考えてください。だれしも、苦労して治療を終え、自分の口もとに自信がもてるようになれば、自ら進んで美しい状態を保とうとする気持ちになるのは、自然なことだと思いませんか。実際に多くの患者さんたちが、健康な口腔内と、歯並び、噛み合わせ、さらに、美しい口元と輝かしいスマイルにプライドを持ち、これを維持するために頑張っています。

歯は、一生動くものです。たとえば、矯正治療が完了しても、親知らずの存在に注意しなければなりません。親知らずがでてくる力で、他の歯も動いてしまうことがあるからです。実際には、それだけでなく、口呼吸や舌癖といった悪習癖、むし歯や歯周病などの疾病が複雑に関係して、噛み合わせの崩壊が起こります。また、年をへて、歯がすり減ったり、バランスが崩れたりすると、それに応じて歯並びも変化していきます。歯の異常なすり減りと噛み合せの崩壊の最大の原因として、睡眠中の歯ぎしりがあります。歯ぎしりは、脳の命令として行う行動とされていますが、特有の心理的要因や性格傾向があるわけではなく、また、歯並び、噛み合わせとの間にも特別な関係は認められていません。つまり、原因の多くは不明で、歯ぎしりをする人は、歯があるかぎり、一生するであろうと考えられています。しかも、歯ぎしりはアンチ・エイジングの大敵であり、高齢者では、歯の喪失の大きな原因の一つです。したがって、歯ぎしりが強い場合は、矯正治療後、歯のすり減り防止と顎関節、関節周辺の筋肉の保護を目的として、通常の着脱式リテーナーの代わりに、噛み合わせの面を薄いプラスチックでカバーした、歯ぎしり用のスプリント・タイプのリテーナーを睡眠中に使用します。これにより、歯の異常なすり減りを抑制し、口腔の健康維持に役立てます。

加齢的な変化は、矯正治療と無関係に、等しく万人に訪れる自然現象です。これに対して、矯正治療後の保定管理という手段を介して、あと戻り防止というだけでなく、アンチ・エイジングの目的までも達成できるとしたら、こんな素晴しいことはないのではないでしょうか。

患者さんが手に入れた、正しい噛み合わせと美しい口元は、貴重な財産です。いつまでもたいせつにしてもらいたいと思います。

図1-1

投稿者 根津浩 11:53 | コメント(4) | トラックバック(0)

矯正治療のリスクと限界

1.治療中の痛み

矯正治療に関する質問の中でもっとも多いのは、痛みについてのものです。矯正装置で歯を動かしているときは、多少の痛みはあると思ってください。歯を動かそうとする力が歯根膜に加わると、その圧力が数日間は痛みとして感じられるのです。とくに、はじめの二、三ヵ月は、歯が動き始める初期移動の時期で、治療のたびごとに、比較的痛みを感じます。しかし、痛みの感覚には個人差があり、同じ力を加えても、人によってほとんど痛みを感じない人もいれば、かなり痛がる人もいるので、あるていど覚悟して、痛くなければ運がよかったくらいに考えてください。
図6-2

図6-1
痛いといっても、食べものを噛んだときに痛みを感じるだけで、自発的な痛み(自発痛)や、日常生活に支障があるほどの痛みがあるというわけではありません。通常、装置を入れた日、または治療を受けた日から二、三日、長くても一週間くらいで収まってしまいます。苦あれば楽あり、多少の忍耐は必要です。
耐えられない痛みは、矯正力が強すぎるせいですので、力を弱める必要があります。がまんせずに申し出て、調節してもらうべきでしょう。

2.治療中のむし歯、歯周病のリスク

矯正装置を付けているあいだ、いちばんたいせつなのは、歯ブラシをかけること、つまりブラッシングです。「矯正装置を付けていて、むし歯にならないでしょうか」と心配される患者さんが多いのですが、たしかに、歯の表面に小さな棚を取り付けたようなブレースの周辺は、汚れが停滞しやすいものです。不潔にしていれば、むし歯や歯肉炎、歯周炎が起こりやすいといっていいでしょう。
ですから、徹底した気持ちでブラッシングの指導を受け、口の中を清潔に保つように心がけなければなりません。ブラッシングがきちんとできるかどうかは、治療効果に大きく影響します。

図7-1

3.歯の根の吸収

歯の移動を行うと、歯の根の先端がわずかに短くなることがあります。これを、歯根吸収といいます。厳密には、歯の移動には、例外なく微小な吸収が起こっているといわれていますが、ほとんどの場合、臨床的なリスクを伴わない範囲にとどまると考えてよいでしょう。しかし、もともと歯の根が短い(短小根)ケースでは、治療中に吸収が進行してしまい、歯の寿命に悪影響が出る場合がありますので、治療前によく説明を受けてください。まれに、根が極端に短すぎて、移動ができないと判定される場合には、矯正治療が不可能となるか、その部位の抜歯をして他の歯を代用して矯正することになります。

4.矯正治療の限界

もとより、歯科矯正治療はオールマイティではありません。まず、骨格に大きな問題がある、いわゆる顎変形症の場合です。歯を動かすだけでは限界がありますので、外科的な手術と矯正治療の組み合わせによって改善することになります。
つぎに、歯がほとんど抜けている人や、歯周病で歯を支える歯肉や骨が極端に弱っている場合は、思いどおりに歯を動かすことができないため、はじめから入れ歯やブリッジを前提にしたり、最近ではインプラント治療を先行して、まず残存歯の安定を図りながら、他の歯科医との協同で仕事を進めることが多くなります。もちろん、歯周病の治療と並行しながら治療することもあります。また、癒着歯といって、歯が骨と癒着して動かなくなってしまうことがあります。子どもにも大人にもたまにあるのですが、治療をむずかしくする原因のひとつです。


投稿者 根津浩 10:59 | コメント(1) | トラックバック(0)

矯正治療を始めるタイミングとなおすのにかかる時間

矯正治療の開始時期は、歯並びの状態だけではきめられません。骨格の問題や、習癖の有無、気道の状態、年齢、性別、成長の有無、歯と歯周組織および全身の健康状態、本人とその家族のやる気と理解などによって異なりますので、一概に「早ければ早いほどよい」「永久歯になってからでよい」などと、片づけることはできません。

治療の方法は、始める時期によって、早期治療と永久歯治療の二つに分けることができます。
治療に必要な期間は、永久歯治療で平均二、三年、通院は月一回ほどです。一方、乳歯列や混合歯列の時期(六歳から十歳くらい)にはじめる早期治療では、放っておけない悪い状況があったら、なおしておいて、永久歯がそろいやすい環境をつくったり、永久歯の治療を始める準備をととのえるために、第一期治療を一、二年行い、その後、永久歯交換後に第二期治療を1年半から二年くらい行うというのがふつうです。
骨格に問題のある反対咬合(こうごう)は、もっとも時間のかかるケースといえます。たとえば、早期治療で前歯をなおしても、思春期成長にはいってから。下顎が伸びてくることがよくあります。その場合、成長が終わってから最後の仕上げをするのですが、初診から完了まで、何もせずに定期観察を行う期間を含むと、十年以上通院することも珍しいことではありません。もっとも、口の中にブレースがはいっていない大半の時期には、数ヶ月に一回の通院ですので、ものすごくたいへんというわけではありません。

「どうせ後からブレースを付けるなら、早期治療しなくてもよいではありませんか」という質問を受けることがありますが、それは正しいとはいえません。まず、なおせる範囲でなおしておいて、成長のピークを待つようにしなければいけません。放っておけば、環境が症状を悪化させて、骨格の変形が進み、歯並びだけでなく、顔だちの改善はだんだん難しくなってしまうことがあるからです。また、永久歯治療での抜歯を回避するためにも必要な場合があります。もっとも、診断の結果、最初から抜歯治療が必要とされる場合は、永久歯交換を待って開始するのがよいタイミングといえるでしょう。いずれにしろ、子供の場合は、全部の永久歯が生え変わる前の、7歳から10歳くらいには専門的な診断を受けるのがよいと思います。

しかし、成人だからといって、けっしてあきらめる必要はありません。日本でも、親子そろって治療を受けるとか、いろいろな職業の社会人、大学生の患者さんがふえ、都会の診療室では、恐らく三割くらいを占めるようになっていると考えられます。また、近年の歯周治療、歯の保存治療、インプラントを含む歯の補綴治療などの発達によって、矯正歯科と他科との協同治療を行えば、ほとんどの場合、何歳になっても、成人矯正は可能です。むしろ、高齢化社会を迎えて、自分たちが子供のころには治療の恩恵を受けられなかった中高年の患者さんこそ、これからの人生のQOLを高め、より美しく健康であるために、大いに矯正治療にチャレンジしてもらいたいものです。

次回は治療に伴うリスクや限界についての話です。
投稿者 根津浩 17:19 | コメント(0) | トラックバック(0)

歯並びの診断

矯正歯科を訪れても、即治療ということにはなりません。治療を始めるまでには、いくつもの段階を踏む必要があるのです。

まず、初診相談では、患者さんの主訴を聞くことから、過去の病歴や現在の健康状態をチェックします。とくに鼻づまりなどの耳鼻科的な診査が重要です。また、歯並びに影響する悪習癖、家族歴も参考にします。顎関節の診査、問診も行います。

図2-1

つぎに、診断のために必要な資料をそろえることが必要です。口と顔の写真、歯型、歯や顎関節のX線写真、頭部のX線規格写真(セファログラム)などの基本データは最低限必要なものです。また、最近では、頭頚部用に特化した低被爆量コーンビームCTを活用する診療室もあり、より安全で正確な矯正診断が行えるようになりました。

図2-3
図2-4
図2-5
図2-6
図2-7

これらをもとに分析を行い、診断と治療計画がきまると、つぎに患者さんとのコンサルテーション(診断と相談)を行います。
ここでは、歯並び、骨格、口もとのバランスなどの現状を説明したのち、治療開始時期、治療の方針、治療の期間、通院頻度、歯を抜くか抜かないか、治療装置の種類、治療中の注意と協力の内容、治療後の予測される咬合と口元、治療後の管理(保定管理)、第三大臼歯(親知らず)の将来の処置、治療に伴う痛みなどのリスク、治療費と支払い方法などを、細かく説明します。通常、それらのメリットとリスクの概略を含め、治療計画書として、書類に残します。
装置をつけたときの痛み、不快感や、歯ブラシのたいせつさについても、説明を受け、気になることや聞いておきたいことがあれば、質問するとよいでしょう。要は、最初のコミュニケーションがひじょうに重要だということです。なんといっても、その後何年も、同じレールに乗って進まなければならないのですから。

気道の問題があれば耳鼻科へ、埋伏歯、過剰歯などがあれば口腔外科へ、むし歯、歯周病があれば、矯正治療前に他の歯科医院での治療が必要となることもあります。舌癖などの悪習癖があれば、その訓練も開始することになります。
コンサルテーションが終わると、開始時期がきまります。受験、就職、留学、結婚、転居など、たいせつな予定は早めに申し出ておいて、治療計画のときに考慮してもらうべきでしょう。

どこを、どこまでなおすのか
どこを、どこまでなおすかという治療目標の設定のしかたには、いろいろな方法がありますが、どんな場合でも、よい歯並びと噛み合わせ、美しい口もとと、安定した健康な口腔内を作るという最終的な目的に変わりは、ありません。セファログラムは、骨格だけでなく、歯の位置や、顔面のバランスを調べ、どこまで動かすべきか、歯を抜くか、抜かないかなどを、歯型や写真、アデノイド、桃腺などの耳鼻科的疾患を参考にして決定するのに必要です。
また、半世紀以上にわたるセファログラムの情報の蓄積から、ヒトの顔がどのように成長していくかについて、かなり解明されてきています。治療ゴールを、成長の予測も含めて作図し、「目で見る治療目標(VTP-Visual Treatment Planning)」を作るという方法があります。これは、成長、歯の移動、骨格の変化、横顔のラインからつくられる予測図で、予知性のある治療を期待する患者さんには必要なものといってよいでしょう。

図3-2
図3-1
図3-3

次回は、治療を始めるタイミングと、それにかかる時間についての話です。
投稿者 根津浩 17:11 | コメント(0) | トラックバック(0)

歯科矯正治療とは

歯科矯正治療とは
歯並びの矯正治療というと、とかく、その審美的な側面ばかりが強調されがちですが、最近では、日本でも、歯並びを健康の一部として考える人がふえてきました。
よい歯並びは、見た目にきれいに並んでいるだけでなく、正しい噛み合わせとスムーズなあごの動き、口もとのバランスによって支えられています。つまり、形の美しさは、咀嚼、発音、呼吸、体幹バランスなどの機能と表裏一体の関係にあるのです。その意味で、歯科矯正治療は健康医学、スポーツ医学のたいせつな一領域を担うものであるといえます。
日本人と歯並び
国民の知的、経済的、文化的レベルでは諸外国に引けをとらないのに、日本人の歯や歯並びに対する無関心はどこからきているのでしょうか。恐らく、単一の文化、言語を有する日本民族は、八重歯などのアンバランスを可愛いとするように、美しさを乱すポイントにユーモアのセンスを交える独特の価値観があるように思います。

しかし、初めて来日したアメリカやヨーロッパの人たちが、通勤電車に乗って、まず、驚くことが、瀟洒な服に身を包み、ブランド品のバッグを持つ多くの日本人が自分の歯や歯並びの悪さに無頓着だという事実であり、このことは一種のカルチャーショックであることをよく耳にします。
日本人には、乱ぐい歯や出っ歯、受け口など、歯並びや口もとのアンバランスで損をしている人が多いのは、残念なことです。口もとの印象は、顔全体のイメージに直結していることを知ってください。正面だけではありません、歯並びや口もとの欠点は、横顔のラインに、正直に出てしまうことが多いのです。歯並びと横顔、自信ありますか。
矯正治療にはどんな装置を使うのか
矯正治療には、一般的に歯に直接接着するブレースと呼ばれる装置をはじめ、症状に応じてさまざまな器具を装着しますが、それらの中には、取り外し可能なものから、口の中だけでなく、あごの骨格を矯正するために、口の外につけるものもあります。

図6-3

「矯正はしたいけど、口をあけたとき、装置が見えるのが恥ずかしい」。だれでもこう思うに違いありません。しかし、一生、今の悪い歯並びのままであきらめるのかどうか、よく考えてみましょう。装置がはいるのは人生の一時期にすぎません。すばらしい結果を考えれば、がまんをしてみる気になるはずです。
スポーツや楽器は大丈夫?
日常の生活では、とくにしてはいけないというものはありません。スポーツについても、ふつうにやってください。
よく心配されるのは、テニス、サッカーやバスケットボールなどのボールゲームです。矯正装置を付けていてボールや人とぶつかったりすると、ケガをするのではないかと質問されることがあります。しかし、装置をしているために、ケガをするというようなことはありません。むしろ、激しくぶつかっても、装置が添え木の役目をして、歯が抜けずにすんだという人もあるくらいですから、安心してください。
ただし、柔道の寝技やラグビーなど、どうしても口もとを強くぶつけやすいコンタクト・スポーツでは、衝突によって装置がこわれる心配があります。したがって、激しいスポーツをする人の場合は、とくべつに、やわらかいマウスピース(スポーツガード)をつくることもあります。
また、最近はブラスバンドなど、楽器を趣味とする人もふえてきました。吹奏楽器は、装置を付けると、多少音がでにくくなることがあります。とくに、トランペットなどの高音楽器では、慣れるまでに時間がかかります。しかし、ほとんどの場合、練習するうちに慣れてくると思います。なお、歯並びの状態によっては、治療の妨げになる楽器もありますので、事前によく矯正歯科の先生と相談してください。

次回は治療を始める前の診断についての話です。

投稿者 根津浩 12:10 | コメント(3) | トラックバック(0)
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